精巧印刷：社長メッセージ

明治時代から百年以上にもわたって日本の産業、経済を力強く支えた三池炭鉱。この労働者の街に商店街が栄えた昭和29年に精巧印刷を設立しました。
バブルが崩壊して数年がたちますが、現在は「個の時代」と言われるように、今まさにお客様のニーズは様々です。私は常にお客様からの命題を追求しながら、いかに利益が出る作り方をするのかを常日頃、考えています。
私ははっきり言って印刷に関しては、ずぶの素人です。知識がなければ印刷機が使えないと思い込んだ昔ながらの印刷業がいやでした。素人軍団でも品質の安定した印刷物を短納期でコストも安く仕上げられたら、それだけでも顧客満足につながるのではないでしょうか。まずは、お客様のニーズを第一に考え、お客様もそして精巧印刷も、共に利益を出せる企業作りをしていきたいと思っています。

我社の経営のキーワードは「流動化」です。
お客様のニーズに合わせて作り方を柔軟に変えるのが「作り方の流動化」ならマシンを選ばず人を配置するのが「人の流動化」です。流動化という考え方は我が社に徹底して浸透しています。人・もの・金・情報すべてが流動化し変化していきます。精巧印刷の経営スタイルの根幹がここにあります。
フルデジタルプロセスへの進展に伴ってワークフローや組織体制も日々刻々と変化しています。変化への対応力がスタッフに求められる資質の一つであると思います。また印刷会社における「ＦＡ化」を推進し、そのために設備は常に最新鋭の機器に流動化しながら徹底した自動化、標準化を図り、誰にでも操作できることを志向しています。なぜなら職人技に代表される勘と経験は日々技術革新が進むフルデジタルプロセスの世界では邪魔になることが多いからです。

我社が究極にまでフルデジタル化にこだわったのは、中途半端では絶対に利益が出ないと思ったからです。私は「印刷のマクドナルド」を目指したいと思っています。フルデジタルプロセスで徹底的に標準化、自動化した印刷環境を実現し、誰が印刷しても同じ品質のもの短納期、低価格でできる印刷会社を作りたいと思っています。
そのために中堅幹部とは経営の視点でのモノの見方、考え方を正しく理解してもらうために徹底的にコミュニケーションを図るようにしています。飲みニケーションといった方がいいでしょうね（笑）。そうしないと私の想いを理解してもらわなければならないからです。
私は何より、人との信頼関係を大切にする熱いメッセージを伝え続けていこうと思っています。

世の中のあらゆる産業が業態の見直しを迫られています。印刷業界もその例外ではなく、従来型の印刷ビジネスを継続するだけでは新たな発展はあり得ません。
日々の印刷ビジネスの環境が大きく変化している中で、我社は常にいち早く時代の最先端の潮流に乗り、自らの変革に積極的に取り組み、新たな発展と成長を続けていきます。